TOEICで600点とるのはけっこう大変です。
実際に英語学習の初心者がゼロから勉強を始めて600点を取るには、要領良く勉強しても500時間ほどかかります。1日平均2時間勉強しても250日かかる計算になります。
でも一般的にTOEIC600点はそんなにすごいと言われないのがつらいところですよね。
なぜなら2022年度TOEICの社会人の平均点は638点、大学生の平均点は581点、高校生の平均点は508点なのでどうしても「600点は平均点」というイメージがあるからです。
ちなみに2022年のTOEIC公開テストの全受験者で、600点以上を取った人の割合は53.6%です。
つまり半分以上のTOEIC受験者が600点以上を取っていることを考えると、TOEICで600点取った人の英語レベルは「英語の中級者がいる領域に片足を突っ込んだ状態」といってもいいでしょう。
これは英語学習の初心者にとってはかなりすごいことなので、TOEIC600点も十分にすごいと言っても良いと思います。
じゃあそのTOEIC600点は大学受験の英語に換算するとどれくらいの実力になるのかが気になるところですよね。なぜなら最近大学入試で民間の英語テストのスコアを評価の対象にする大学が増えてきたからです。
結論を言うと、TOEIC600点なら大学は日東駒専なら合格できるレベルの英語力ということになります。
その根拠は以下で説明していますが、実際に当サイトで日東駒専の過去問を分析して調べたり、単語帳を比較するなどしてTOEIC600点と日東駒専の合格に必要な単語力や文法レベルを調査したうえで、TOEIC600点=日東駒専レベルと結論付けています。
TOEICで600点から650点取れるレベルなら大学は日東駒専は余裕でいける!偏差値は55~60くらい!
TOEICで600点が取れるなら日東駒専レベルの大学にいける英語力があるといえます。
大学受験の偏差値に換算すると55前後ですね。
その根拠としては、
- TOEICの高校生の平均点が508点
- 合格または取得に必要な単語数(ターゲットなら1500個でも多いくらい)
です。
まず、2022年度のTOEICの高校生の平均点は508点です。
ということは偏差値50=508点ということになり、ここから100点弱をプラスするとすると、偏差値5程度アップすると予想しています。
当サイトは別の記事でTOEIC700点=偏差値60前後=MARCHレベルと予想していますので、TOEIC600点=偏差値55前後=日東駒専レベルとするのが妥当だという考えですね。
また、合格または取得に必要な単語レベルですが、まずは以下の日東駒専の過去問を分析して、合格に必要な単語レベルを調べてみました。
- 2022年度日本大学(N方式)英語
- 2023年度駒澤大学(全学部統一)英語
- 2023年度東洋大学(全学部統一)英語
- 2022年度専修大学(一般前期)英語
その結果、以上の4大学の入試英語全体で、いわゆる難単語が問題文の中に出てきたのは東洋大学だけでした。具体的には「entrepreneur」「persevere」などです。
「entrepreneur」はTOEICには頻出ですが大学受験にはあまり出ないのでターゲット1900には掲載されていません。「persevere」は普通に難単語です。
ですがこの2つは注釈で意味がわかるようになっているので「知らなくても合格できる」単語です。それどころか東洋大学の問題文は、「disability」「thrive」「discourage」などの標準的な単語にも注釈で意味を示しているという親切設計でした。
東洋大学以外では難単語が一切登場せず、ほとんどの文章の構造もシンプルなものだったので、そういった点はTOEICと似ている部分もありましたね。
つまり日東駒専の英語はターゲットの1500語をおさえておけば無双できるレベルだと考えていいでしょう。ぶっちゃけ同シリーズの「ターゲット1400」だけでも行けそうな気はします。
一方でTOEICの金フレに掲載されている600点レベルの単語「助走の400語」を見ると、TOEIC600点を取るのにターゲットの1500語の全部をおさえていなくても余裕でカバーできることがわかります。「ほんとにこれだけで600点取れるの?」とちょっと疑ってしまうくらいです。
以上の
- 日東駒専の過去問の分析
- 金フレとターゲットの比較
から、当サイトではTOEIC600点取得に必要とされる単語レベル≒日東駒専の英語で合格点を取れる単語レベルという結論に至りました。
もちろんTOEICと大学入試英語では問題傾向が違いますが、英語のペーパーテストは最終的に「単語ゲー」になるので、必要とされる単語レベルの比較により、TOEIC600点=偏差値55前後=日東駒専レベルということになるという考えです。
ただ、単語レベルが同じでもTOEICはリスニングがきついので、英語単科でいうと日東駒専の入試よりもTOEIC600点の方が人によっては大変だという人もいるでしょう。
あくまでも一つの目安だと考えてください。
TOEIC600点は勉強時間は初心者なら1日2時間なら半年が目安!470点レベルなら3か月あれば十分
当サイトでは英語学習の初心者がTOEIC600点を目指すときに必要となる勉強時間は、360時間とみています。一日平均2時間を180日続ける計算です。
上の表は35年ほど前にOXFORD UNIVERSITY PRESSという出版社が公表した「TOEICのスコアアップに必要な勉強時間」です。この表によるとTOEICで100点アップさせるためには225時間の勉強時間が必要ということです。
ただ、これは「roughly estimated」と自らが言っている数値で、かなり曖昧なものです。現在は35年ほど前にくらべて英語を学習する環境がかなり整っているので、当サイトではTOEIC100点アップさせるために必要な勉強時間は約150時間ほどと見ています。
TOEIC600点は勉強時間は初心者なら1日2時間で半年が目安!
英語学習の初心者がTOEIC600点を取るためには1日平均2時間の180日、つまり360時間の勉強時間が必要になります。
「え、たったの2時間?」と思うかもしれませんが、1日平均2時間を180日、つまり半年間続けるのはかなり凄いことですよ。TOEICの受験者でそこまでやっている人はほとんどいないはずです。
勉強法を間違えず、その2時間をかなり効率よく使うことができれば1日2時間の半年間でTOEIC600点はかならず達成できます。
勉強法はとにかく参考書や問題集の「周回」つまり繰り返し学習を徹底的にやることですね。
単語帳、文法参考書、文法問題集、英文解釈本、リスニング問題集、リーディング問題集、それぞれ1冊と決めたものを徹底的に周回しましょう。単語帳だけは2冊目もやることになります。
具体的には
- ターゲット1100⇒金フレ
- 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本
- 文法問題はじめの400問
- 超入門英文解釈の技術
- 対策本(はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略など)
- 公式問題集(公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編・リーディング編など)
を飽きるまで周回して、英語の基礎をガチガチに固めながら、TOEICのスコアの取り方を体に染みつけましょう。
TOEIC470点レベルなら3か月あれば十分
英語学習の初心者がTOEICで470点取るために必要になる勉強時間は180時間で十分です。1日平均2時間を90日間続ける計算です。
人によっては100時間ちょっとでもいけるでしょう。
やることは600点めざすときと同じですが、まずは1か月目で単語と文法を効率よく、徹底的に叩きこみます。そのうえで2か月目で対策本を周回して、3か月目に公式問題集を周回、これだけでTOEICで470点はクリアできます。
文法問題はじめの400問がキツそうなら、TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリルを特効薬として利用するものアリですね。
具体的には
- ターゲット1100
- 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本
- TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル
- 超入門英文解釈の技術
- 公式問題集(公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編・リーディング編など)
です。まずはあせらずに単語と文法をガチガチに固めて、公式問題集を周回してTOEICの解法を体に染み込ませましょう。
TOEIC600点は十分すごい!大学生でも取れない人はいるけど履歴書に書いても英検2級レベルの評価!
TOEICで600点をというスコアを取ることは十分にすごいことです。
2022年度TOEIC公開テストでは大学生の平均点が588点、高校生で508点だったので、そんな中で600点を取れば周りからはけっこうすごいな、と思われますよ。
大学生でもTOEIC600点は取れない人もたくさんいますし。
ただ就活生が履歴書に書くとなるとTOEIC600点というのは英検でいうと2級レベルの評価なので、TOEIC600点は英語力をアピールするにはちょっと頼りないスコアなんですよね。
ただ、多くの企業が採用の際に人材の英語力の参考にするのは英検ではなくてTOEICなので、英検2級を取るよりはTOEIC600点を取ったほうがコスパは良いでしょう。
英検2級はライティング問題や2次試験ではスピーキングも課せられるのでやることも多いですし、TOEICのほうが短期の勉強でスコアをアップさせる可能性があります。
履歴書に書くなら英検2級よりも断然TOEIC600点ですね。
TOEIC600点レベルだと新卒なら英語を使った仕事に就ける可能性は上がる!転職なら最低でも730は欲しいけどスコアよりも実務経験重視!
TOEIC600点レベルだと就活で有利になるのかが気になるところですが、新卒や既卒ならTOEIC600点レベルでも英語を使った仕事に就く可能性は高くなります。
なぜなら新卒や既卒の求人なら「業界未経験・業務未経験」でも正社員での採用はあるので、たとえば応募条件で「TOEIC600点以上」とあったら少なくとも書類選考はパスできる可能性が高いからです。
なのでTOEICで600点を取っていない人に比べると、600点を取っている人の方が企業選びの幅が一気に広がり就活を有利に進めることができるでしょう。
TOEIC600点レベルだと新卒なら英語を使った仕事に就ける可能性は上がる!
新卒でTOEICの600点レベルだと面接で英語力アピールすることはできないですが、入社後に英語を使った部署に配属される可能性は少し上がります。
なぜなら新卒や第二新卒はゼロから教育して育成することが前提で採用されるので、TOEIC600点という資格を持っているだけで「将来的に」グローバルに活躍できる人材が欲しい、という企業のニーズに合致することが多くあるからです。
たとえば第二新卒でも以下のような求人に応募できます。
<応募資格/応募条件>
【必須】ビジネスで使用できる英語力(TOEIC(R)テスト600点以上目安)
★入社後にOJTにて育成しますので、機械や営業の経験がなくても安心してご応募ください
<語学補足>
TOEICがない場合は、学習経験・実務経験など鑑みて判断致します。
これはいわゆる「未経験採用」といわれる求人ですが、募集対象は基本的に新卒、もしくは20代の第二新卒です。
言うまでもなくこの求人を見た時点でTOEICで600点を持っていたら書類選考で有利になりますし、TOEIC600点を持っていなければこういった求人はスルーするか、応募しても書類選考で落とされる可能性があります。
なので、新卒や第二新卒といえどTOEIC600点は持っておいた方が就活において企業選びの選択肢の幅が広がるので、有利ですね!
転職なら最低でもTOEIC730点は欲しいけどスコアよりも実務経験重視!
やっかいなのは転職の時です。
TOEIC730点持っていても転職はそれだけではほぼ採用されません。
なぜなら中途採用は基本的には即戦力の採用だからです。
即戦力というのはつまり、英語ができるかどうか以前に、業界や業務の実務経験の評価が前提になっているということです。
たとえば以下の求人
<応募資格/応募条件>
■必須条件:
・新規プロジェクトでの生産管理業務経験
・トラブルに対して柔軟な対応が出来る方
・海外取引先(工場)と業務(主にメールベース)が遂行できる英語力/TOEIC(L)テスト(R)テスト400点以上
■歓迎条件:
・自動車部品関連メーカーにおける生産管理業務経験者
・海外工場と業務が遂行できる英語力/TOEIC(R)テスト(R)テスト600点以上
<応募資格/応募条件>
■必須条件:
・自動車メーカー、部品メーカーでの製品開発/設計経験
・工学系の基礎知識、物理学、機械工学、電気/電子/制御系いずれかの知識
・自動車普通免許(MT車)
・Excel、Word、PowerPointの操作と作成能力
・自動車製品についての用語および法規の基本知識
・マネジメント経験(係長クラスでも可)
・TOEIC(R)テストスコア500点以上
これらの求人は応募者に求めるTOEICのスコアは500点~600点程度ですが、それはオマケ程度の条件であることがわかりますね。
つまり中途採用の求人の応募条件はTOEICのスコアよりも
- 業界経験⇒自動車メーカー
- 業務経験⇒開発・設計・生産管理
- 専門知識⇒工学系の知識
・・・など、がメインとして挙げられているのです。
仮にTOEICで800点を取っていたとしても、これらの求人に応募しても100%書類選考で落とされます。900点でも同じです。
その理由は、実務経験がないからです。実務経験や専門知識がないということは、英語で発信すべき元になる情報がない、ということなので即戦力にはならないということになるのです。
たとえば、大手求人サイトで「業界未経験、業種未経験、TOEIC600点」で求人を検索する出てくる求人はたしかにあります。
ただ、3件程度しか出てきません。そしてその3件も小規模のベンチャー企業で、未経験でも即結果を求められるようなシビアな環境が入社後に待っている、という可能性が高いです。
それくらい転職市場でTOEICのスコアだけで転職を成功させるのは難しいということを表しています。
もちろん、TOEICで700点や800点を取って転職を成功させたというケースもたくさんあるとは思いますが、TOEICのスコアだけをアテにして転職活動をするのはリスクがある、ということを当サイトは言いたいのです。
TOEICも商売なので、公式サイトで「TOEICでハイスコアを取れば転職しやすい」というデータを必死に作成していますし、ネットでもいろんなサイトがそのデータを使って「転職で成功するためにTOEICを取ろう」とすすめています。
もちろんそれも間違いではないんですが、TOEIC公式の資料や情報サイトを鵜呑みにし過ぎるのも良くないということですね。
もし、今の職場では海外で活躍できるチャンスが無いから転職したい、という状況にあるのなら、TOEICの勉強をするのはもちろん、現職での実務経験や専門知識をもっと磨いていく方が転職成功の可能性は高くなります。
仮にTOEICを730点以上持っていたとしても今の実務経験や専門知識で転職が有利に進められるのかどうかを慎重に見極めたほうが良いでしょう。
転職サイトに登録すれば、提案はたくさん受けることになるので、とりあえず大量に求人広告を見ることをおすすめします。それらの求人の応募条件で今の経験でも書類選考がパスしそうなら応募してもいいでしょう。
TOEIC600点レベルをセンター試験(共通テスト)に換算したら140点程度と予想!
TOEIC600点レベルの英語力をセンター試験(共通テスト)に換算したら140点程度と当サイトEnglishHackは予想します。
その根拠は、
高校生のTOEIC600点を偏差値に換算して55前後と予想したうえで、共通テスト英語における偏差値55を得点に換算すると136点
だったからです。
具体的には以下の計算です。
まずは2022年度のTOEICの高校生の平均点は508点(偏差値50)、そこからTOEIC600点=偏差値55程度と予想。
2023年度の共通テスト英語の高校生の平均点は115点(偏差値50)で、ここから偏差値55のときの得点を計算。
独立行政法人大学センターによる公式発表によると、2023年度の共通テストの英語の平均点はリーディング53.81点、リスニング62.35点、標準偏差はそれぞれ20.99、18.82です。
試験の結果が偏差値55として、平均点、標準偏差がわかれば、そのときの得点を計算することができます。
偏差値 = 10 × (得点 – 平均点) ÷ 標準偏差 + 50
これを計算すると2023年度の共通テスト英語の偏差値55のときの得点は136点でした。そこでキリが良いところで140点としました。
以上がTOEIC600点=共通テスト140点とした根拠になります。
TOEIC600点レベルなら共通テストで160点くらいは取れそうな気はしますが、共通テストはあくまでも大学受験の試験で、TOEICよりも受験者が点を取るための邪魔をしてくるような問題が多いんですよね。
140点は少し低めですが意外と妥当なラインじゃないかなと思います。
TOEICで600点とるための参考書で初心者におすすめはコレ!リスニングの参考書は公式プラクティスを使い倒そう!
TOEICで600点取るための参考書で初心者におススメの参考書を紹介します。
英語学習の初心者が学習すべきカテゴリーは大きく分けると5つありますが
- 単語
- 文法
- 解釈
- リーディング
- リスニング
この5つのうち、真っ先に学習するものが単語と文法です。
さらに文法の学習には2種類あり、文法問題のための文法と、英文解釈のための文法を両方学習することになります。
単語と文法を把握したあとはTOEICのリーディングとリスニングの問題対策をします。
これには「はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略」「公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編・リーディング編」などでしっかり対策を練る必要があります。
TOEICで600点とるための参考書で初心者におすすめ9冊!
TOEIC版ターゲット1100
まずは英単語をおぼえていくんですが、初心者は最初から「金のフレーズ」を使用しないようにしましょう。金のフレーズはTOEIC600点レベルの単語から掲載されているので初心者には合っていません。
また、単語帳ではなく「フレーズ集」なので、左ページに穴埋め問題、右ページに答えと日本語訳、というレイアウト。ある程度単語を知っている人じゃないと進めるだけでもけっこうなストレスになるんです。
「金のフレーズ」よりも易しい「銀のフレーズ」もレイアウトは同じなので、初心者はTOEIC版ターゲット1100、または大学受験用のターゲット1400などの「左ページに単語、右ページに意味と例文」というテッパンレイアウトの単語帳を利用するようにしましょう。
とくにTOEIC版ターゲット1100は470点レベルの基礎単語から860点レベルまでの単語を頻度順に掲載されていて、レイアウトもシンプルで使いやすいです。
TOEIC600点レベルならこのターゲット1100だけでも十分対応できます。
最初の2カ月はTOEIC版ターゲット1100などの周回をして英単語を記憶に刷り込みます。
3か月目からは「金のフレーズ」をしっかり周回していけば半年から1年でTOEIC800点レベルの単語力を身に付けることができるはずです。
肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本
文法の基礎を固めるには、肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本一択です。
この参考書も大学受験用ですが、高校1年レベルの英文法をかなり効率よくまとめられています。左側に文法の説明、右ページに問題が掲載されています。
文法の説明は少ないんですが、ピンポイントの情報の精度がめちゃくちゃ高いので不思議とわかりやすく、問題文のレベルも短文でサクサク進めます。巻末には450の例文が掲載されていてもちろん音声付。
この参考書を1年ガチるだけである程度の英会話もできてしまいます。
レイアウトや配色もシンプルですっきりしているので学習スピードも速くなり、周回向きです。昨今の派手な配色やムダに字が大きい、幼稚な言葉を使った講義調の参考書類とは一線を画すものです。
肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本は、全ての世代の英語学び直しにおススメできる最高の英文法入門書ですね。
この「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」はkindle unlimitedで購読ができます。
kindle unlimitedは最初の2ヶ月が99円で利用できるなどのキャンペーンもあるので、まずはこの参考書の内容をkindle unlimitedで確認したうえでアマゾンなどで購入しても良いでしょう。
TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル
この参考書は文法の知識を固めるというよりは、TOEICの文法問題ですぐに得点をとるための知識と解法が最小限の文章で書かれている参考書です。
文法の解説は最低限に抑えられているので初見でも1週間あれば1周できます。
逆に文法の解説はかなり少ないので、TOEIC特有の文法問題に慣れてきたら早めに次の問題集に進むか、公式問題集を解くようにしましょう。
文法問題はじめの400
英文法もTOEICの対策だけに絞って勉強していると、早い段階で頭打ちになる可能性が高いです。
なぜならTOEICの英文法の参考書や問題集は、文法の解説が極端に少ないからです。
そこで「文法問題はじめの400」をおすすめします。
有名参考書の「でる1000」の基礎版として出版された参考書ですが、文法の説明がしっかりされているので初心者にかなり優しい仕様になりました。
TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリルよりも解説が充実していて問題数も400なので周回にも向いています。
ただ、価格が税込み2200円とかなり高く、コスパは微妙ですね。
超入門!英文解釈の技術60
読むための英文法を学習するのにおすすめ参考書は超入門!英文解釈の技術60がおススメです。
この参考書は高校初級レベルの文章で、読むための英文法が学べます。TOEICの英文は大学受験と違って比較的読みやすいので「超入門」でも十分対応できます。
巷では「英文解釈本不要論者」がたくさんいますが、当サイトでは英文解釈本は必要と考えています。
なぜならTOEIC対策をメインに英語を学習している人は、読むための英文法をきっちり把握していないために「なんとなく読み」がクセになり、英文のリーディングやリスニングの解釈にムラができてしまうパターンに陥っている人が多いんです。
読むための英文法とは、ここでは英文を頭から読んで意味を理解するための文法知識のことを言います。
たとえば、英文の最初が「Using」と見たり聴いたりしただけで「最初は名詞節が始まるな、てことは節の終わりには動詞が来るな」と一瞬で認識できるのが、読むための英文法といえます。
これにはトレーニングが必要なんですが、上記の例の場合は「Using」が動名詞であることを知っている必要がありますし、名詞節ってなに?と聞かれてすぐに答えられるくらいに知識が定着していることも必要になります。
そこで超入門!英文解釈の技術60で、リーディングに必要な文法の知識のインプットとアウトプットのトレーニングをするのです。
残念ながらTOEICにおいても英文のリーディング、リスニングは精読が必須です。精読とは文法を全て理解して、やろうとおもえば全部品詞分解できる状態で読むことです。
そういった状態が実現しないと、英文を頭から読んで瞬時に理解できるようにはなりません。
TOEICで伸び悩んでいる人はこの「超入門!英文解釈の技術60」を仕上げることをおすすめします。
はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略(1980円)
「はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略」は公式問題集よりもきめ細かい解法が詰め込まれています。
600点~730点までがこの参考書の守備範囲でレベル別に問題と解説が掲載されています。なので730点レベルの問題は飛ばして600点を取るための対策を徹底的に周回して体で覚えていきましょう。
リスニングの参考書は公式プラクティスを使い倒そう!
公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編・リーディング編
単語もおぼえて英文法、英文解釈もわかってきたら本格的に公式問題集を始めます。
公式問題集はまず「公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編・リーディング編」に着手しましょう。
いきなり模試にチャレンジしても良いんですが、この「プラクティス」は解説がかなり親切なので、初学者は模試を解く前にワンクッション「プラクティス」を入れることをおススメします。
TOEICの対策本は各出版社から大量に出ていますが、ここ数年で公式問題集もかなり充実してきたので、あれこれ手を出さずに公式の参考書を使っていきましょう。
また、「プラクティス」でもリーディングとリスニングの両方をやるのはキツイという人は、リスニング編だけはやっておいたほうが良いと思います。
なぜなら使い方次第ではリスニング編だけでもリーディング力は十分に伸びるからです。
リスニングの問題に使われる英文はリーディング編よりも易しめなので、リスニングを解いた後は、スクリプトの英文が初学者にとっては最高のリーディング教材にもなるのです。
リスニングのスクリプトを精読して速読して聴いてシャドーイングをすれば、かなりの実力が付くのでTOEIC600点どころかそれ以上も見えてくるようになりますよ。
最期は公式問題集で模試にチャレンジして仕上げです。ただし、模試も解いて終わりではなくて、精読&速読、シャドーイングの教材にして徹底的に周回しましょう!
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