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TOEICで800点レベルなら大学の早慶クラスのすごさ!勉強時間は3ヶ月180時間がベストな理由を解説

TOEICは英検のように結果が合否判定で出されるのではなく、合計スコアが結果として提示される試験です。

つまり、TOEICは約2時間の試験時間で、自分のレベルに合った問題を確実に正答させながら、必死に点数をかき集める試験なんですよね。

そうやってかき集めた点数の合計が10~990点のスコアで表され、そのスコアの高さが英語力を測る目安になります。

ただ、その目安がちょっとわかりにくくて公式サイトでもかなり曖昧にスコア評価のの設定をしています。

こんな感じで公式の見解では220点、470点、730点、860点と、かなりおおざっぱな基準しか設定していないので、TOEIC受験者の間では

  • 「いったい何点取ればいいの?」
  • 「何点取ったらすごいの?」
  • 「800点はすごいだろ」
  • 「700点はたいしたことない」
  • 「いやすごいのは860点から」

などの声がいつも飛び交っていて、それがTOEICは何点取ればすごいのか論争が盛り上げることになっています。

やはりネットではいろんなサイトがTOEICのスコアを英語の能力に予想変換していますが、もう大体のスコアの目安は決まってきていて、どのサイトでも同じようなスコアの目安に落ち着いていますね。

たとえば大学生なら600点、就活でアピールするなら730点、転職するなら860点・・・などですね。

そこで当サイトEnglishHackでは、TOEICは800点取れば多くの人にすごいと言われると判断しています。

今回はその根拠も含め、そんなTOEICの800点というスコアのすごさについて語りたいと思います。

目次

TOEICで800点レベルなら大学の早慶クラスのすごさ!TOEIC受験者上位15.9%に入る!

TOEICで800点を取った人は一般的には「英語が得意な人」と認識されて、「すごい」と評価されることになります。でもそのTOEIC800点のすごさって具体的にどれくらいなのか、これからTOEIC800点を目指している人は特に気になると思います。

TOEICで800点レベルならの大学の早慶クラスのすごさ!

TOEICで800点を取れるレベルの英語力なら大学は早慶レベルを十分に狙える英語力を持っていることになります。

他サイトでTOEIC800点は偏差値に換算すると63でMARCHレベルと言っているサイトがけっこうありますが、それはウソです。

なぜなら、それはTOEIC800点に必要な単語力を知れば明らかだからです。

たとえば金フレを見てもわかるように、TOEIC800点に必要とされる単語レベルは間違いなくターゲット1900の1501以降の難単語も含まれます。また、英検準1級の「出る順」に出てくる単語も、金フレの730点レベルのフレーズ集からあたりまえのように出てきます。

たとえば、TOEIC受験者のバイブルである「金フレ」から、TOEICで800点を取るための単語や表現を調べると、

  • courteous
  • enroll
  • duplicate
  • surpass
  • execute
  • allocate
  • compile
  • deduct

など、ターゲット1900の1501以降の難単語がけっこう出てくるんです。

そんな難単語や表現を覚えたうえでTOEICのリーディング、リスニングともに400点以上をとるにはかなりの速読力や読解力、理解力が必要になります。

つまり、TOEICが800点レベルなら単語力においても長文読解力でも早慶クラスの大学でも合格できるということになります。

実際にMARCHの英語の過去問を解いてみればわかります。青山学院大学の英語はレベルが高めですがそれでもTOEICで730点程度取れる実力があれば十分に対応できますよ。800点なら余裕をもって合格点が取れるでしょう。

 

ちなみに株式会社日経HRが運営する日経転職版で、日経転職版の会員(求職者)のTOEICのスコアの平均点を出身大学別にランキング化されているんですが、それによるとTOEICの平均点が800点以上ある大学は上位5大学で

  1. 国際基督教大学 889.0点
  2. 東京大学 848.2点
  3. 東京外国語大学 847.7点
  4. 上智大学 827.9点
  5. 一橋大学 813.9点

です。

これはつまり、この5大学を卒業した人が就職や転職のさいに保持しているTOEICのスコアということになります。東京外国語大学は外国語の専門大学ですし、国際基督教大学や上智大学は受験英語でも最高レベルの難度で有名な大学で、入学後も語学教育にかなり力を入れる大学です。

ここからでもTOEIC800点はかなり高いレベルであることがわかります。

仮に高校生でTOEIC800点をとっていれば、早慶クラスの英語に対応できるのは容易に想像できるはずです。

もちろん、TOEICで800点をとれるレベルならすぐに早慶レベルの大学に合格するわけではありません。なぜなら学部ごとに問題形式が違うのでそれぞれに応じた過去問対策をやることは必須です。

たとえば慶応の経済学部なら自由英作文が課されますし、長文のテーマも時事問題など高校生が読むにはかなり難度が高いものが選ばれていて、TOEICで800点を取るのとはまた違った難しさがあります。

TOEICはあくまでもビジネスシーンでの日常のやりとりがテーマの試験なので、TOEICで800点とれるレベルなら早慶などの大学にすぐに対応できるというものではないですが、過去問対策をしっかりやれば十分に合格できる英語力は持っていると言っていいでしょう。

TOEICで800点以上取っている人は全体の15.9%しかいないからすごい!

TOEICの800点のすごさを知るにはまずは全体の何%が800点くらいをとっているのかを知る必要があります。

2022年度のTOEICの試験で795〜844点を取得した人は全体の6.8%と、かなり少ないです。

TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会が発表した2022年度のデータによると、TOEICの公開テスト全受験者数は784,310人でした。

そのうち795点以上を取得したのは125,269人で、全体の15.9%ということがわかっています。その内訳を見ると、795〜844点が60,945人で6.8%、845〜894点が38,193人で4.9%、895点以上が33,024人で4.2%です。

つまりTOEIC800点なら受験者全体のたった6.8%である、795〜844点の間に入らないといけないということになるので、けっこう大変なんですよね。

具体的に、TOEICで800点を取ろうと思ったら、最低でも80%弱の正答率が必要です。

TOEICはリスニングとリーディングがそれぞれ100問ずつで、合計200問出題されますが、全体で160問に対して正答しないと800点には届きません(公式問題集7の換算表を元に計算)。

もちろん、各問題の配点は非公開なので、単純に160問正解=800点以上とはなりませんが、80%以上の正答率を目指して対策すれば800点あたりのスコアをとれるようになっているはずです。

784,310人の受験者の6.8%しか795〜844点を取得しておらず、リスニング・リーディングそれぞれで80%以上の問題を正答することを考えると、TOEIC800点のすごさが想像できます

さらに文科省の「英語の資格・検定試験に関する基礎資料」には、TOEICのL&Rのスコア785以上は英検準一級に等しいとのデータを公開しています。

もちろん、英検にはライティングとスピーキングもあるので一概に比較することはできないですが、TOEIC800点に必要な単語力や読解力を考慮して根拠がある比較にはなっているはずです。

    TOEICで800点とるための勉強時間は初心者なら1ヶ月で60時間、3ヶ月で180時間、さらに4カ月目以降は月80時間を12か月目まで続ける!時間が無い社会人でもできる!

    TOEICで800点を取るための勉強時間は、その人の英語のレベルによります。ここでは平日1日に2時間、休日は1日に5時間をTOEICで800点をとるための勉強時間にあてると仮定して、800点をとるまでの期間を考えていきたいと思います。

    TOEICで800点とるための勉強時間は英語初心者なら1か月で60時間、3か月で180時間がベストな理由!

    まずはTOEICで800点を取るための勉強時間の確保ですが、平日で2時間、休日でも2時間とると仮定すると週14時間程度、1か月で約60時間程度です。

    それを最初の3か月まで続けてまずは180時間の勉強時間を確保します。

    その理由としては、TOEICの勉強を始めたばかりの人は、まずは英語を学習する習慣を身に付ける必要があるからです。

    「え?TOEIC800点を目指すのに1日2時間で大丈夫なの?」と思う人もいると思いまが、英語学習の習慣が身に付かないまま、平日は3時間はいける!土日は休みだから8時間ずつ勉強できるな、と序盤から無理な計画を立てて飛ばしていくと高確率で挫折します。

    なのでTOEIC800点の勉強を始めたばかりの間は、平日と休日の勉強時間を2時間に揃えることで、平日サボった分を休日に取り戻せるような余裕を持たせる必要があるんです。

    もしそれでも無理そうなら平日1時間、休日2時間という計画でもいいんです。とにかく短期間で一気に結果を出すよりも、自分にとって1年間TOEICの勉強を継続できる程度の勉強時間を確保しましょう。

    それを踏まえた上でのTOEIC800点をとるための勉強時間が、英語の初心者なら1か月で60時間、3か月で180時間ということになります。

    1か月目から3か月目は基本的な単語や表現、文法をひたすら覚えます。

    単語の勉強は最初から金フレを使わずに、ターゲット1400などの基本的な単語帳でコツコツ覚えていきましょう。

    文法はできる限り薄い参考書を選びます。

    最初から「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」などの分厚いものは選ばないで、「TOEICテスト 中学英文法で600点!」「TOEIC L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」など、薄くて周回に適したものを選んでください。

    3か月180時間で基本単語や表現、文法、発音を体にしみこませたら、4カ月目はTOEIC470点レベルの問題集を繰り返し解きます。これもできる限り薄い本にしてください。

    リスニング音声のスクリプト、特にパート3と4は何回も聴いて何回も発声します。リーディングの文章も繰り返し読み込み、出てきた単語や表現を全て覚えます。1か月で最低でも3周以上はしましょう。

    5か月目はTOEIC600点レベルの問題集を使って同じことをやり、そして6か月目から公式問題集に取り組みます。

    この公式問題集は1回解いて終わり、ではなくて繰り返し周回するものなのでまずは1冊だけを購入して7カ月~9か月目までやり込みます。

    公式問題集(1冊目)に出てきた単語や表現はすべて覚えるようにして、この段階で英単語は「金フレ」、英文法は「金の文法」などでレベルが高めの問題を解くようにします。

    10か月目はTOEIC730点レベルの問題集をやりこみ、11カ月目~12か月目は860点レベルの問題集をやり込めば、TOEICで800点はとれる実力はついているはずです。

    もちろん、これはあくまでも計画。英語の勉強の習慣がまだ身に付いていない人は最初から1日2時間の勉強時間の確保はかなりキツイと思います。

    「仕事(学校)終わって帰ってここから勉強するのか・・・」とメンタルがやられると本末転倒なので、最初の1か月は1日1時間程度でもいいです。

    通勤時間が長めの人は電車内で1時間の勉強時間が確保ができますよね。

    最初は大変ですけどいったん習慣になってしまえば逆に、TOEICの勉強をしないと気持ち悪い、という域に達します。そうなれば1年でTOEIC800はもう取れたようなものですよ。

    時間が無い社会人でも1年でTOEIC800点は十分目指せる!

    上記のように、1か月60時間、3か月180時間、4カ月目から月80時間の勉強を12か月目まで続けると、社会人だろうと学生だろうとTOEIC800点は取れます。

    ただ、社会人は時間が無いだけでなく、体力やメンタル面でも波がどうしても出てきてしまいます。通勤時間も仕事のことが頭から離れないときや、休日も憂鬱になって何も手に付かないこともあるでしょう。

    たとえば、仕事でけっこうなミスをして周りに迷惑をかけてしまってそのショックを1週間以上も引きずることもあるし、新人教育でハズレ担当を引いて毎日の教育がストレスでハゲそうになったり、人間的に合わない人と仕事をすることになってやっぱりいろいろと人間関係トラブルがあったり、

    社会人というのは毎日がストレスとの戦いなわけです。

    対策としては、社会人は1年間でそういった絶不調の時期もあることをあらかじめ想定して、「なにもやる気がなくてもこれだけは絶対にやる」というメニューを用意しておく必要があります。

    たとえばどんなに疲れていても、1人で部屋で泣いていても、10分で金フレを200語回すことだけはやる、とかですね。

    重要なのは、365日毎日TOEICの勉強をするということです。継続しさえすればなんとかなります。

    1日2時間を365日続けるぞ!ではなく、自分が365日続けられる学習メニューはコレだ!と決めるほうが結果的にTOEICの勉強を継続でき、TOEIC800点越えの近道になるのです。

    TOEIC800点なら企業への新卒の就職に有利!年収への影響は?

    TOEICで800点とれば企業への新卒の就職にはけっこう有利になります。

    TOEIC800点なら企業への新卒の就職にはもちろん有利

    大学生でTOEIC800点を持っていたら企業への就職は有利になります。

    もちろんTOEICのスコアだけが決め手になって採用されることはないですが、TOEIC800点を所持していると受けられる企業の選択肢が増えますし、就活生から何も言わなくても英語が得意と判断されるので便利ですね。

    たとえば大阪ガス、住友不動産、楽天などの企業はTOEIC800点レベルを就活生に求めています。

    ただしTOEIC800点に頼りすぎると痛い目に合うこともあります。

    なぜならTOEICで800点以上を持っている人は全体で見ると15%程度ですが、競争が激しい人気の企業の面接に挑む就活生でTOEIC800点を持っている人はゴロゴロいるからです。

    たとえば、英語が話せて当たり前の外資系企業の面接で「TOEIC800点持ってるので英語が得意です」とか言ってしまうとマイナスな印象を与えてしまうこともあります。

    そもそも就活生のTOEICのスコアなんて履歴書に書いてあるので言われなくても面接官は知っていますし、「英語を話せることなんてただのスタートラインだよ」「きみは英語を使って何ができるの?」とかツッコまれて窮地に陥ることにもなりかねないです。

    なのでたとえTOEIC800点を所持していたとしても、面接での使い方、アピールの仕方は慎重になったほうがいいですね。

    私の知り合いの帰国子女はTOEICで945点を持っていましたが、受けた企業からことごとく不採用をもらっていました。その人の自己PRを見せてもらいましたが、やっぱり相当な「英語力アピール」の自己PRでした。

    英語が得意な就活生による「英語力アピール」は面接官は何度も聞かされていて飽きています。TOEIC800点以上を持っていたら逆にアピールをしないで、企業についての質問をしっかり準備していたほうが印象はいいですよ。

    たとえば企業の沿革とか、業界の話、同業他社との違いについての質問とかをすると面接官の印象は良くなります。興味を持っていることが伝わるからですね。

    TOEIC800点とかの資格はプラスアルファ程度に考えた方が、面接時での評価は高くなるので、アピールの仕方や見せ方には気をつけましょう。

    TOEIC800点をとっても新卒から年収への影響はほぼ無い!

    TOEIC800点の保持者であることで資格手当などが出る企業はほぼありません。ただ、TOEIC800点を所持していると将来的に給料がいいポジションにつきやすくなり、結果的に年収がアップすことはあります。

    TOEICを運営している一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が公表している「英語活用実態調査」では、調査対象となった企業の33.4%がTOEICのスコアを「昇進・昇格の基準」にしていることがわかります。

    なので新卒がTOEIC800点を持っていても初任給から昇給なんてことはありませんが、英語を必要とするポストを人事がその人にあてることは意識している可能性はあります。

    そうなると他の同期と比べるて一歩リードしていることになるので、やっぱりTOEIC800点を持っていると就職だけでなく入社後もなにかと有利に働くことは明白ですね。

    TOEICが850点や900点台だともう東大早慶レベルの大学に合格する英語力はあるから過去問対策すれば無双できる!

    TOEICで850点や900点台だと東大や早慶レベルの入試に余裕で対応できる英語力は持っています。ただ、さすがに大学受験レベルを逸脱しているので高校生が850点や900点を目指すのはオーバーワークです。

    高校生でTOEICを受けて850点や900点台を取るのは帰国子女のお戯れレベルと考えましょう。

    とはいえ、TOEICと大学入試の英語は問題形式が違うので過去問対策はする必要があります。たとえば東大の英語の長文は小説だったりしますし、自由英作文も課されます。英語が得意だからと簡単な文法をミスして減点になり点数が思うように取れなかったという話はよく聞きます。

    一方で受験が終わってめでたく大学生になると、そこからTOEICで850点や900点を目指すのはかなりメリットがあります。

    たとえば大学生で将来通訳を目指している人や新卒で外資系の金融会社、保険会社で働きたい人が在学中にTOEIC900点をとれば、就活でかなり有利になるからです。

    でも大学受験を控えている人がTOEICの対策をすると、大学受験にはあまり出ない単語や表現をけっこう覚えることになって非効率なので、「英語だけで大学受験を乗り切る!」という人以外はやめたほうが良いです。

    受験生はTOEICではなく、共通テストの英語や国公立二次試験、私立大学の入試の対策を全力でやりましょう!

    TOEIC800点が大したことないという人は帰国子女レベルの英語力がある人や外資系の企業!

    TOEIC800点を「大したことない」と思うかどうかは人によります

    たとえば、帰国子女や英語圏での1年以上の長期滞在経験者からすればTOEIC800点は全く大したことないと感じます。逆に900点を切ったら恥ずかしい、というレベルになります。

    また、外資系企業の日本法人や日系グローバル企業では、社内の公用語が英語だったりするので、TOEIC800点はあくまでもスタートラインに立っただけの数字・・・つまり「大したことない」わけです。

    一方で海外滞在経験が無いいわゆる「純ジャパ」が日本国内で英語を勉強してTOEIC800点をとるのは大したことないどころか「すごい」と言っていいです。

    なのでTOEIC800点を「大したことない」と思うかどうかはその人やその人がいる環境次第で変わります

    ただ、どんなジャンルにもマウントを取りたがる人は一定数いるものです。

    とくに「英語マウント」を取りたがる人はかなり多いです。

    なぜなら日本国内において、英語ができる、英語が話せる=頭が良い人、能力が高い人と思われがちなので本人もその気になり、自分よりも英語ができない人を下に見たり叩いたりするんですよね。

    せっかくTOEIC800点をとったのに「大したことない」と言われたら気分が悪いと思いますが、しょせんペーパーテストの到達点なんて全員が同じです。

    TOEICの場合は990点を超える点数はとれないので、TOEIC800点を取って大したことないといわれても、普通に勉強を続けて最終的に900点以上とればいいんです。

    まあTOEIC800点を900点に上げるのって実際めちゃくちゃきついんですけどね!

    TOEIC800点を取るために必要な参考書と勉強方法を紹介!

    TOEIC800点を取るために必要な参考書や勉強方法は、人によって違います。

    ここではTOEICの学習レベルを3段階に分けて、英語学習ゼロから800点を取るまでのおすすめの参考書や勉強方法を段階的に提案していきます。

    • TOEIC0~470点(参考書合計10670円)
    • TOEIC470~730点(参考書合計7689円)
    • TOEIC730~800点(参考書合計8899円)

    英語学習ゼロ~800点までに使用する参考書費用の合計は27258円です。

    TOEIC0~470点(合計10670円)

    TOEICを受けたことが無い、英語の勉強はもう何年もやっていない、という人向けです。

    • ターゲット1400(1210円)
    • 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本(1540円)
    • 入門英文問題精講(1320円)
    • 公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編(3300円)
    • 公式TOEIC Listening & Reading 問題集(3300円)

    使用する参考書は以上の5冊で、新品で購入すると10670円になります。

    あまり多くの参考書に手を出さずに、1冊をひたすらぶん回すという勉強方法をとります。その方が早く英語の実力が上がりますしコスパも良いです。

    ターゲット1400(1210円)

    英語学習の始まりは英単語です。ここでは大学受験用のターゲット1400を使用します。1900ではなく1400です。

    ターゲット1400は基本単語から標準的な単語まで網羅されていてそれほどボリュームも無いので、初学者にはピッタリの単語帳です。

    いやもう大人だから大学受験用の単語帳なんて使うの恥ずかしいよ、という人もいると思いますが、書店に行って外表紙を外してみてください。一見では受験用の単語帳には見えないようなスタイリッシュなデザインになっています。

    また、TOEICがビジネス英語の試験だとはいえ、基本的な単語を学ぶのにテーマを選ぶ必要はありません

    たとえば compete なら「競争する」という意味ですが、子供同士の競争も compete ですし企業同士の競争も compete です。

    つまり基本単語の意味を覚えるのになにもビジネス英語かどうかなんてそれほど関係ないんです。

    TOEIC用の単語帳はたくさん出てますが、情報量という点では大学受験用の単語帳の足元にも及びません。英語学習まだゼロの人はいきなり金フレではなく、ターゲット1400などの周回をして単語を覚えましょう。

    好みはあると思いますがターゲット1400でいいです。レベルが低すぎず高すぎず、網羅性があってレイアウトも左に英単語、右に意味、右のページに例文・・・というテッパンレイアウト。

    全部仕上げれば基礎をガチガチに固められます。

    肘井学の ゼロから英文法が面白いほどわかる本(1540円)

    次に文法ですが、大学入試 肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本を使います。

    この参考書も大学受験用ですが、高校1年レベルの英文法をかなり効率よくまとめられています。左側に文法の説明、右ページに問題が掲載されています。

    文法の説明は少ないんですが、ピンポイントの情報の精度がめちゃくちゃ高いので不思議とわかりやすく、問題文のレベルも短文でサクサク進めます。巻末には450の例文が掲載されていてもちろん音声付。

    この参考書を1年ガチるだけである程度の英会話もできてしまいます。

    全ての世代の英語学び直しにおススメできる最高の英文法入門書です。

    この「肘井学のゼロから英文法が面白いほどわかる本」はkindle unlimitedで購読ができます。

    kindle unlimitedは最初の2ヶ月が99円で利用できるなどのキャンペーンもあるので、まずはこの参考書の内容をkindle unlimitedで確認したうえでアマゾンなどで購入しても良いでしょう。

    入門英文問題精講(1320円)

    単語と文法の次は最低限の英文読解力が必要です。

    英文解釈の参考書は入門英文問題精講を使いましょう。

    短い文章からSVを一瞬で見抜く訓練をこれでやります。TOEICとは文章の題材は違いますが、英文の基本的な構造はすべてのジャンルに共通するので何の問題もありません

    初学者の段階で英文の構造をキッチリと把握する習慣を身に付ければ、TOEICで伸び悩むことは無くなります。

    逆にそういった基礎をおろそかにしたまま600点700点とスコアを伸ばしていったとしても、最近全然スコアが伸びない・・・ということになる可能性があるので、最初は焦らずじっくりと英文を精読する習慣をつけましょう。

    ただ、この入門英文問題精講は「入門」とありますがけっこうレベルは高いです。その分、英文法の体系的な解説が載っていて文法書としても使えますし、英文の解説はめちゃくちゃ詳しいです。

    もう少しわかりやすいレベルの英文解釈の参考書で「超入門!英文解釈の技術60(1408円)」がありますが、こちらもめちゃくちゃおすすめです。

    英文のレベルはそれほど高くないですし、レイアウトが最高です。見開き1ページで1つのテーマが完結するようにできています。左上に英文⇒その下から右ページの下段までが英文の解説が続きます。

    到達点は入門英文問題精講の方が高いですが、TOEIC初学者が早く英文解釈を学びたいなら「超入門!英文解釈の技術60」の方がいいかもしれません。

    本屋さんに行ってお好みでどちらかを選ぶといいでしょう。

    公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編(3300円)

    上記の参考書の周回を続ければ、TOEICのリーディングなら200点以上は取れるようになるはずです。

    でもこの段階ではリスニングにはほとんど対応できないので、次にやるのはリスニング対策です。

    利用するのは公式TOEIC® Listening & Reading プラクティス リスニング編

    リーディング編は買う必要ありません。買ってもいいですが3300円と高いですし、TOEICの初学者は伸びしろがすごいので、使い方次第ではリスニング編だけでもリーディング力は十分に伸びます

    これは当サイトのオリジナルの勉強方法ですが、TOEICの初学者はまずはリスニング対策本のみをやればいいです。お目当てはリスニングのスクリプトの英文のリーディングです。

    リスニングの問題に使われる英文はリーディング編よりも易しめなので、初学者にとっては最高のリーディング教材にもなります

    これを使えば基本的なリーディング力も身に付くし、単語、表現も憶えられ、もちろんリスニングのスコアも伸びるので一石三鳥の効果が得られますよ。

    使い方としては、初学者はまず、リスニングの問題は最初から解かずに、いきなりリスニングのスクリプト英文をリーディング教材として精読します。

    英文の構造をしっかり把握して単語や表現も憶えます。最後に音声を流して問題を解きます。

    賛否はあると思いますが、英語初学者にとって、いきなりリスニング問題を解くのはかなりのストレスになるものです。難しすぎて何を言ってるのかわからない状態で問題を解くのは根性論が過ぎますし、挫折の原因にもなります。

    問題演習は公式問題集で飽きるほどやるので、この段階ではリスニングのスクリプト文章をリーディング教材として利用する、という方法を取ります。

    もちろん、リスニングのスクリプトに出てくる単語、文法、表現は理解して何度も読み、読み上げ音声も何度も聞いて音も憶えればいいんです。シャドーイングもできればやりましょう。

    しつこいようですがとにかく繰り返すことが重要です。「やりすぎてもう飽きた・・・」と感じてもそこからさらに繰り返しましょう。3300円もするんですから!

    これで基本的なリーディング力もリスニング力も身に付きました。

    公式TOEIC Listening & Reading 問題集(3300円)

    あとは公式問題集の周回をやって本番に備えましょう。重要なのはこの公式問題集は解きっぱなしではなく、解いた後は「繰り返し教材」として利用します。

    リーディングなら本文だけでなく、問題文の選択肢も繰り返し読み込み、すべての選択肢で「なんでこれが不正解なのか」を毎回、瞬時に答えられるようにします。

    これをやることで単語力や表現力も身に付き、TOEICの解法パターンも身に付きます。

    上記の勉強方法の仕上がり次第ではそれだけで600点程度は取れるようになります。

    公式問題集を買って解く目安としてはTOEIC受験1回につき、公式問題集を1冊を購入して周回する、というペースです。2回につき1冊でも良いです。

    細かい英文法問題への対策はこの段階ではまだやらなくていいです。問題集の周回で十分対応できます

    TOEIC470~730点(合計7689円)

    • 金フレ(979円)
    • はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略(1980円)
    • 続・TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル(1430円)
    • (金の文法(979円)←余裕があれば)
    • 公式問題集(3300円)

    参考書費用の合計は7689円です。

    金フレ(979円)

    470~600点ある人は、単語は金フレの周回と問題集に出てくる単語や表現を覚えていけばいいでしょう。さらに難単語を覚えたいなら黒フレなどがありますが、この段階ではお勧めしません。

    はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略(1980円)

    ここで公式問題集以外のTOEICの解法が掲載されている参考書をやってもいいです。

    「はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略」は公式問題集よりもきめ細かい解法が詰め込まれています。また、この参考書の素晴らしいのは、紙面の配色です。太字部分が青文字で表示されているので、読者にとって目に優しく集中しやすいコンテンツに仕上がっています。

    昨今の参考書はまるでアメリカのお菓子のパッケージのように強い蛍光色を多用しています。なぜならその方がコンテンツの内容がしょぼくても売れるからです。

    「参考書のわかりやすさ=色の多さ」と錯覚している人が多い中、「はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト全パート完全攻略」は配色をおさえてコンテンツ力で勝負しており、しかもめちゃくちゃ売れている、という結果も出しています。

    レベル的にも730点には十分対応できるので、しっかり取り組みましょう。

    あとは例によって公式問題集をやりつづければ600点は軽く超えるようになります。

    続・TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル(1430円)

    600点を超えれば得点を少しでも積み上げるためのTOEIC用の文法問題集の周回が有効です。

    「続・TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリル」を周回して、いつもの公式問題集の周回をやれば730点には届きます。

    スコアアップの自信がある人はこの段階で金の文法の周回を始めてもいいです。

    TOEIC730~800点(合計8899円)

    730点を超えてくれば正答率が低い問題の対策に集中すること、単語や表現のレパートリーを増やしていくことで800点まで引き上げられます。

    • 公式TOEIC Listening & Reading 800+(3300円)
    • DUO3.0(1320円)
    • 金の文法(979円)
    • 公式問題集(3300円)

    参考書費用の合計は8899円です。

    公式TOEIC Listening & Reading 800+(3300円)

    公式TOEIC Listening & Reading 800+は正答率が低い問題だけを集めた問題集なので、TOEIC800点まで「あと一歩」という人にはピッタリです。

    使い方は同じく、ひたすら周回です。すべての英文だけでなく、問題文の選択肢のすべてを読み込んで「正解と不正解の選択肢の根拠をすべて言える」ところまで周回しましょう。

    DUO3.0(1320円)

    ここで金フレ以外の総合単語帳が出てきます。金フレや公式問題集に出てくる英単語だけだと派生語や関連表現が手薄になるので、細かい単語もカバーしていくという目的で使います。

    なんでそんなことをするのかというと、2022年からはじまったTOEICの極端に難化に対応するためです。

    TOEICは2022年から難化して、しかも公式問題集ですらその対策をしていません。単語のレベルもかなり上がっているので、従来の金フレとかだけでなく、網羅的な単語帳で少しでも知らない表現を消していく作業はやったほうがいいですね。

    ただし、TOEIC700点以上のレベルだと、DUO3.0でも知っている単語がほとんどなので、知ってる部分はマーカーで消し込みをして、知らない部分だけを重点的に周回するようにしてもいいでしょう。

    金の文法(979円)

    文法対策は「でる1000」などの分厚い問題集に手を出す必要はないです。

    続・TOEIC(R)L&Rテスト 英文法 ゼロからスコアが稼げるドリルをやったあとは、金の文法の周回をして、さらに公式問題集で周回すれば800点に届きます。

    コストも時間も必要最低限で800点を取りに行きましょう。

    TOEIC800点は転職で少しは有利だけど未経験だと20代、40代、50代で事情が変わる!

    TOEIC800点を取れば新卒の就活ではかなり有利にはなりますが、転職になると少し事情が変わってきます。特に未経験の採用は20代でギリギリ、30代以降になると正社員の未経験採用はかなりきびしくなります

    もちろんTOEIC800点を持っていない人に比べると応募する企業の選択肢がかなり広がるので、TOEIC800点を持っていると少しは有利になるでしょう。

    それでもTOEIC800点を活かして転職活動を成功させたいなら、自分の置かれた状況に応じた戦略が必要になります。

    20代で転職するならまずは非正規で経験詰んでも良い!できれば20代のうち、遅くても32歳までに正社員になろう!

    未経験業界、業種への転職は若ければ若いほど有利になります。もちろんTOEIC800点をとって英語を仕事にしたい、という人も20代なら比較的チャンスはあります。

    ただし、未経験でいきなり正社員採用は新卒ブランドを持つ学生だけに与えられた特権なので、既卒や中途採用になると未経験採用なら20代でも正社員だと難しいです。

    もちろんTOEIC800点を取った人であっても、英語を活かした仕事そのものが未経験なら、正社員採用はけっこう厳しくなります。

    もちろん数を当たったりうまくやればTOEIC800点が応募条件の企業に応募して正社員として採用されることもあります。

    ただ正社員採用にこだわるあまり、休職期間が長くなって間延びするのもリスクなので、まずは非正規採用でもいいからとにかく英語を使う仕事に就くという作戦もあります。

    たとえば25歳でTOEIC800点を取って英語を使う事務や財務の仕事を3年続けても28歳です。その間にさらに英語の勉強を続ければかなりの英語力と実績を身に付けることができます。

    結果的に英語力、実務経験がある20代なら正社員採用される可能性はかなり高まります。これが30代ならかなり厳しくなるのでこういった作戦が使えるのは20代の特権と言っていいでしょう。

    資金に余裕がある人はワーホリに1年行って海外での仕事の経験を積むこともできますし、20代はすごいですね。何でもできます。

    どんなに遅くても32歳までには正社員になるようにしましょう。それ以上になるとかなり厳しくなるので。

    30代前半でTOEIC800点を取ったら今の経験が生かせる転職をして正社員になろう!

    30代前半でTOEIC800点を取って転職をするなら、それまでの経験や実績を活かせる転職をすれば正社員として英語を使う仕事に就く可能性があります。

    つまり現職と同じ業界(広告、輸送機器など)、同じ業種(営業職、開発職など)などですね。

    そういった転職だと、TOEIC800点よりも経験や実績が評価の対象になり、さらにそこにTOEIC800点取得の経歴があるとプラスアルファになります。

    たとえば、30代で在職中にTOEIC800点をとったけど現職では海外で活躍できる場が無い、と言った場合により規模が大きい企業や、積極的に海外進出している企業などに転職したい、といったパターンですね。

    実際にDUDAなどの転職サイトで「TOEIC800点以上」で検索すると

    • TOEIC800点以上900点歓迎、実務経験3年以上、その他資格必要
    • TOEIC800点以上、〇〇業界経験10年以上
    • TOEIC800点以上、海外留学経験もしくは海外勤務経験のある方
    • TOEIC800点以上のスコアをお持ちの方、工業製品メーカーまたは商社での営業経験3年以上

    といった応募条件がゴロゴロ出てきます。

    30代後半になるとあらゆる業種での未経験の正社員採用がほぼ不可能になってきます。

    なので32歳くらいまではTOEIC800点というスコアよりも、実務経験や実績を積むことが重要になります。実務経験を5年とか10年、それ以上継続してきたなら30代後半、40代でもTOEIC800点とれたら社内でのキャリアアップや、正社員として転職も普通にできるでしょう。

    35代後半~40代、50代未経験ならTOEIC800点でも正社員は無理!同じ業種や業務ならワンチャン可能!オンライン講師やYouTube動画などで個人の実績を積むのはアリ!

    35歳~40代で未経験だと、転職して正社員になるのはハッキリ言って厳しいです。50代はほぼ不可能と考えたほうが良いでしょう。

    ただ、だからといって非正規でTOEIC800点を活かせる仕事に就くと、現職よりもはるかに過酷な労働環境の中で低賃金労働になること知りましょう。

    求人広告を見ると東京の英文事務とかなら派遣でも時給で1900円とかはありますが、閑散期になると契約終了になることもありますし、そもそも未経験では20代以外はほぼ採用されないでしょう。仮に採用されても非正規は正社員以上に使い捨てにされるので、かなりの激務になることがほとんどです。

    なので40代~50代がTOEIC800点を取って英語を仕事にしたいのなら、今の仕事を続けながらクラウドワークスなどで英訳の仕事を個人で受注をしたり、オンライン講師のアルバイトで経験を積んだり、YouTubeで英語学習コンテンツを作ってみたりを趣味からでもやったほうがいいですね。

    辞めずに続けていると思わぬ案件が入ってきたりするかもしれません。

    日本の今後の状況を考えると、いま正社員として働いているなら、そこから好きなことを仕事にするために非正規になったり仕事自体を辞めたりすることはお勧めしません。

    正社員なり非正規なり、雇われて英語を使う仕事をするという以外にも自分で仕事を取りに行ったり、情報を発信するという選択肢もあるので、焦らずにゆっくりでもチャレンジしてはいかがでしょう。

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