TOEICのオンライン受験(IPテスト)でカンニングすることは可能です。
ただ、TOEICという試験の特性上、カンニングをすることによるメリットがまったくないのでやる人はいません。TOEICの運営側もそれを承知しているので、IPテストというオンライン受験を実施しているのです。
まず、当サイトEnglishHackは、TOEICのオンライン受験でカンニングすることが道徳的にどうなの?とか言うつもりはありません。
なぜなら、そもそも仮にTOEICのオンライン受験でカンニングが可能だとして、カンニングの結果TOEICのスコアが50~100点アップしたという実績があるのなら、それはTOEICという試験に重大な欠陥があることを意味するからです。
つまり、道徳に反した行為を受験者にさせないようにするのも運営側の業務に含まれているのです。
ただのやったもん勝ちなら、カンニングをしてスコアをアップさせた人はもちろん非道ですが、それを可能にして90万人前後の受験者全員を裏切るような管理をしたTOEIC側に否があることになります。
だからここでは、TOEICの運営側はオンライン受験のカンニングについてどんな対策をしているのかを調べ、さらに不正行為ついてどう考えているのかということを予想していくことで、
「そりゃ誰もTOEICのオンライン受験でカンニングなんてやらないよね」
と安心できる情報を発信していくことにします。
TOEICのオンライン受験でカンニングはできるけど意味がないしメリットも無い
TOEICのオンライン受験でカンニングをすることは可能です。とくに個人宅でTOEICのオンライン受験をするなら、同じ空間に試験官がいない状況で受験することになるので、カンニングを完全に防ぐことは不可能です。
ただ、TOEICのオンライン受験でカンニングする人は全くと言っていいほどいないはずです。
なぜならTOEICという試験の特性上、カンニングをするメリットが全くないからです。
どういうことかというと、
- TOEICにカンニングなんてする時間はない
- TOEICは合格不合格ではない
- この先何度もTOEICを受験する可能性が高い
このTOEICの試験の3つの特性がある以上、カンニングはほぼ無意味ということになるのです。おそらく運営側もそれを理解しているからこそ、IPテストというTOEICのオンライン受験を実施しているのです。
TOEICにカンニングなんてする時間はない
TOEICにカンニングする時間なんてありません。
なぜならTOEICは時間的にめちゃくちゃハードな試験だからです。TOEICはリーディング、リスニング、ともに莫大な量の英文を処理することになります。
たとえばTOEICの公開テストのリーディングの試験時間は75分ですが、必死に早く読んでも最後までちゃんと読める人は30%もいません。
TOEICで600点以上取っている人は受験者全体の30%強ですが、TOEIC600点程度ならパート7の長文問題なんて3割くらいの出来でも取れてしまいます。文章を読まずにカンで解答しても600点取れたりします。
TOEICはそれくらい時間的にハードな試験なので、たとえば手元に単語帳をおいて、TOEICの試験中にわからない単語を調べるとかそんなことを仮にやったとしたら、その分時間が足りなくなって結果的にスコアが下がります。
リスニングなんてもっとシビアです。リスニングは音声が一定のペースで容赦なく流れてくるので、単語を調べる余地なんて1ミリもありません。リスニングに関してはいったい何をカンニングするのかが意味不明です。
それよりもリスニングの音声に全集中することがスコアアップにつながるというのは一般的な人間ならわかるはずですよね。
また、TOEICのオンライン受験は会場で受験するTOEIC公開テストとは少し違い、試験時間がリスニング25分(45問)、リーディング37分(45問)の約60分です。
これは公開テストの試験時間120分の約半分になりますが、そのぶん各ユニットに制限時間が設けられていて、時間的にけっこうシビアです。
なので、個人宅でTOEICをオンライン受験していたとしても、TOEICという試験はカンニングには世界一向いていない試験といってもいいでしょう。
TOEICの運営側もこのことはもちろん承知の上で「カンニングべつにやってもいいよ意味ないけど」というスタンスでいる、と当サイトは予想しています。
TOEICは試験の結果が合格不合格ではない
TOEICは試験の結果が合否ではなく、スコアに換算されます。
なのでTOEICは大学受験や学校の定期テストに比べて緊張感ははるかに低いですし、べつに失敗しても誰にも笑われないし怒られることもないんですよね。
たとえばTOEICで600点取るつもりだったけど、500点しか取れなかった・・・次こそは600点とるぞ。3か月後にも一回受けるか・・・などわりと軽いノリで受けられる試験がTOEICなのです。年間10回以上受けられますしね。
つまりTOEICはどんな手を使ってでも1点でも多く取るという試験ではないので、カンニングという発想自体が成り立たないんです。
これが仮に大学受験なら、試験の結果が合格不合格で出るので「落ちたら人生終わる」「受かったら人生が変わる」などの圧倒的な不安や緊張感がありますし、良からぬことを考える受験生も出てくるのは、まああり得る話かもしれません。
実際に2022年の共通テストでは3件の不正行為が発覚しています。それは許されることではありませんが、緊張や不安が限界を超えて正気じゃいられなかったのかもしれませんね。
それに対してTOEICは自分の英語力が今どれくらいなのかをスコアに換算するための試験なので、どんな手を使ってでもハイスコアをとる!、という人の道から外れる人が出てきにくい試験なのです。
大学受験などにくらべて気軽に受けられるのがTOEICの特性であり良さでもあるんですよね。
もちろん、TOEICの運営側はこれも承知の上だと予想します。「え~?TOEICでカンニングとかまじで言ってる?次受ければいいじゃん?」というスタンスなんじゃないでしょうか。
この先何度もTOEICを受験する可能性が高い
TOEIC公開は年に10回も実施され、TOEICのオンライン受験であるIPテストは毎月2回まで受けることができます。
TOEICはあくまでも今の英語力をスコアに換算して把握する試験なので、1回だけでなくこの先も何度も受けることになるはずです。
そんな中でもし、1度でも不正行為が発覚してしまえば、もう2度とTOEICを受けることができなくなる可能性が高くなります。そうなるとけっこうな地獄を味わうことになりますよね。
大学受験でも利用できない、就活でもTOEICのスコアを提示することもできない、TOEICのオンライン受験でたった一度の、しかも意味が全くないカンニングでも相応のリスクがちゃんと用意されているんですよね。
なのでTOEICはどの英語の試験と比べても、スコアアップのチャンスがたくさん用意してくれているんです。だから自宅でTOEICのオンライン受験でカンニングするなんてまさに「百害あって一利なし」ということになります。
もちろん、TOEICの運営側も「あなたこれから何度も受けるんでしょ?TOEICはいいぞ?意味ないことやって地獄見るほうがいいの?」というスタンスであると予想します。
TOEICのオンライン受験でカメラによるAI監視はある!カンニングがバレた事例は知恵袋にもなし
TOEICのオンライン受験でカメラによるAI監視はある!
TOEICのオンライン受験でカメラによるAI監視は存在します。ただ、すべてのTOEICのオンライン受験でAI監視があるわけではありません。
AI監視というのは学校や企業がTOEICのオンライン受験を導入する際に、TOEICが有料で提供するリモート試験官サービスのことを指します。
受験前に本人の顔と本人確認書類を撮影した後、試験中の受験者の様子を動画で記録し、動画から、【受験者の入れ替わり】【複数人の映り込み】【不正の可能性が高い目線の動き】などをAIが解析します。団体のご担当者はWebの管理画面で、解析結果および録画動画を確認することができます。
TOEIC公式ページから引用
このAI監視を導入するかどうかは学校や企業の判断にゆだねられているので、TOEICのオンライン受験を受けるからと言ってAI監視がかならず付くとは限りません。
公式サイトによるとこのAI監視であるリモート試験官サービスが開始されたのは2020年7月27日なので、まだそれほど広がっていないようです。コスト削減のために学校や企業のスタッフが試験官をするケースもまだまだあるはずなので、徐々にカンニングなどの不正行為に厳しくなっていくことになると思います。
TOEICのオンライン受験でカンニングがバレた事例は知恵袋にもなし
ヤフーの知恵袋ではTOEICのオンライン受験でカンニングをしたような書き込みはいくつか見つかりますが、TOEICのオンライン受験でカンニングがバレた、という書き込みはありませんでした。
まあヤフー知恵袋なのでどの情報も本当かどうかはわかりませんが、それだけTOEICのオンライン受験でカンニングをする人なんてほぼゼロでしょうし、必然的にTOEICのオンライン受験でカンニングがバレたという話もほぼゼロに近くなるんでしょう。
ひとつ気になったのは
TOEICオンラインで画面に向かって口が動いてしまっていたせいかカンニングを疑われてしまいました。 どうやったらカンニングをしていないと認めてもらえますか。
yahoo知恵袋から引用
という書き込みです。
短い文章なので詳細はわかりませんが、画面に向かって口が動いたらカンニングが疑われた、ということが事実ならAI監視に引っかかったのか、現場の試験官に注意されたのかのどちらかでしょう。
いずれにしてもペーパーテストを解く、という行為から外れた行動を取ると目をつけられるのは当然のことであり、TOEICのオンライン受験が正常に機能していることがわかる意見でもありますね。
TOEICのオンライン受験のコツや注意点を2つ紹介
TOEICのオンライン受験のコツ
TOEICのオンライン受験のコツはとにかく集中することです。
なぜなら、TOEICのオンライン受験は、ユニットごとに制限時間が決まっているので、リーディングならパート5の空所補充問題、パート6を可能な限り早く終わらせて、パート7に全力を注ぐ、といった作戦がとれないからです。
たとえばパート5が早く終わって時間が余っていても、制限時間が終わるまで次のパートが解放されないんですよね。
なので公開テストよりも集中して問題文を早く正確に読んでいかないといけないので、TOEICはオンライン受験の方が時間的にはシビアになっています。
ただ、TOEICのオンライン受験は試験時間が約60分なので、集中力は維持しやすいよに作られています。
TOEICのオンライン受験は公開テストとは違い、試験時間がリスニング25分(45問)、リーディング37分(45問)の約60分です。これは公開テストの試験時間120分の約半分になります。
もちろん問題数も公開テストが200問に対し、TOEICのオンライン受験は90問で半分以下となっています。
単純に比較すると、会場で受ける公開テストよりもTOEICのオンライン受験のほうが集中力は最後まで維持させやすいことは間違いなさそうですね。
なのでTOEICのオンライン受験のコツとしては、試験時間が短いことを利用して、めちゃくちゃ集中することです。リスニングはもちろん、リーディングも読み直しなどせずに、原則一回で理解して即答する必要があります。
TOEICのオンライン受験の注意点
個人では申し込みができない
TOEICのオンライン受験(IPテスト)は個人では申し込みができません。学校や企業などの団体からの申し込みだけを受け付けています。
自宅で受験したいからと個人で申し込みしても、入力フォームではじかれます。
なので自宅でTOEICのオンライン受験を受けるには、学校や企業などの団体が申し込み、さらにその団体が試験会場を受験者の自宅に指定されたときのみ可能ということになります。
パソコンやタブレットの設定をミスると受験できない
TOEICのオンライン受験は、パソコンやタブレットの環境によっては受けられなくなるリスクがあるので、事前に準備しておく必要があります。
たとえば、
- パソコンのOSがWindowsの場合は、Google Chrome 最新版または、Microsoft Edge 最新版のブラウザでの受験可能
- パソコンOSがMacOSの場合は、Google Chrome 最新版のみでsafariは非対応
- タブレットならブラウザではなくて専用のアプリをダウンロードしないと受験できない
などです。
試験会場が学校や企業が用意した会場なら問題ないはずですが、自宅受験になると注意が必要なので、自宅でのTOEICのオンライン受験の際は、公式サイトでパソコンやタブレットの設定や環境を確認しておきましょう。
TOEICのオンライン受験はカメラに録画されてる?カメラの設定で挙動を隠せる?
TOEICのオンライン受験はカメラに録画されてる?
TOEICのオンライン受験で試験問題を解いている様子は必ずしもカメラで録画されているとはいえません。
TOEICのオンライン受験がPCのカメラを通じて録画されているかどうかは、申し込みをした団体がTOEICが有料で提供するリモート試験官サービスを利用しているかどうかで決まります。
リモート試験官サービスとは、
受験前に本人の顔と本人確認書類を撮影した後、試験中の受験者の様子を動画で記録し、動画から、【受験者の入れ替わり】【複数人の映り込み】【不正の可能性が高い目線の動き】などをAIが解析します。団体のご担当者はWebの管理画面で、解析結果および録画動画を確認することができます。
TOEIC公式ページから引用
というAIを使って現場の試験官と同様に受験者の監視を行うサービスです。
このサービスの利用は強制ではなく、申し込みする団体が任意で利用する有料サービスなので、TOEICのオンライン受験を申し込みをした団体が100%利用しているわけではないのです。
さすがにTOEICのオンライン受験の申し込みをした団体が試験会場を受験者の自宅に指定した場合は、ほぼ100%このリモート試験官サービスを利用しているとは思いますが、それでも100%かどうかはわかりません。
ただ、自宅でTOEICのオンライン受験するさいに、オンラインで学生証や免許証を提示して本人確認をしたのなら、それはもう録画されていると考えて間違いないでしょう。
TOEICのオンライン受験の際にカメラの設定で挙動を隠せる?
AI監視ありでのTOEICのオンライン受験の際に、カメラの設定で受験者の挙動を隠せるかどうかですが、まあそれは可能です。ただ、それをやった瞬間に不正が疑われるので意味はないですね。
極論を言うと、プライバシーシャッターをしれっと閉じてしまえば、監視AIから見れば画面が真っ暗になるので、受験者の挙動が見えなくなります。
それが一瞬でも、または長時間続くとAIがどう判断するかは、個人的にはちょっと興味がありますが、きわめて高確率で不正行為と判断されて、二度とTOEICを受験できなくなる可能性があるので体を張って実験するつもりはありません。
AIによる監視はZOOMによって行われるので、ZOOMのカメラをワンクリックで切ることもできますね。
まあわざわざそんな人生を棒に振るようなリスクがある実験をする人はいないと思いますが。
TOEICのオンライン受験はgoogle翻訳や替え玉を使ってもバレるのか
TOEICのオンライン受験でグーグル翻訳を使用すればバレるのか、ということですがAI監視がついている場合はバレると思います。
なぜなら、グーグル翻訳にキーボードで文章を打ち込むという動作は、TOEICの試験問題を解くという行為からは明らかに逸脱しているからです。
では音声で英文を打ち込んだらどうか、ですがこれもTOEICのオンライン受験の最中に会話をするという行為は試験からは逸脱している行為とみなされるはずなので、バレます。
ただ、たとえば双子による替え玉はAIバレないケースはあるでしょう。もちろんそれはAI判定の精度にもよるので、基本的にはバレると考えておくべきですが。
というか考えることすらおかしいんですけど。
まあTOEICのオンライン受験の自宅受験でAI監視が付いていない場合は、グーグル翻訳を利用してもバレようがないですね。
おそらくそういった不正行為の対策として、TOEICのオンライン受験では試験時間を60分として、各ユニットに時間制限を設けているんだと思いますが。
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