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英検準一級はすごい!高校生の保有率は0.2%で換算した偏差値は70近い!

英検準一級はすごいです。とくに高校生で英検準一級に合格する人は間違いなく、受験英語ガチ勢を名乗っても誰も文句は言わないでしょう。

なぜなら当サイトEnglishHackが独自に計算した結果、英検準一級の高校生の保有率はわずか0.2%程度で1年間に約6000人しか合格していないからです(全国の高校生の人数を330万人として計算)。

これは早稲田大学と慶応義塾大学の入学者数の合計(2023年度18900人)よりもはるかに少ない人数です。

さらに当サイトで予想した、2016年度の英検一級、英検準一級、英検二級試験の年間合格者数はそれぞれ約1000人、約6000人、約70000人で、これらを対比させると下の図のようになりました。

英検二級の91.2%に対して準一級がわずか7.5%です。この割合の差を見ると英検二級と英検準一級の間にはかなり厚い壁があるということがわかりますね。

公式でも英検準一級は「大学中級レベル」としていますが、これは高校生の英語レベルを逸脱しているという意味ですし、一般的に考えて英検準一級がそれだけ難しい試験であることは想像できます。

当サイトEnglishHackが、英検準一級の高校生の保有率を0.2%とした根拠や計算方法は以下で説明していますが、それも含めて今回は英検準一級を取ることがいかに凄いことなのかを説明していきたいと思います。

目次

英検準一級は高校生が取るとすごい!高校生の保有率は0.2%でレアすぎる!合格率は意味ないから無視しよう!

英検準一級は高校生が取ると本当にすごいですよ。

いやむしろ高校生が英検準一級を取りに行くのはハッキリ言ってオーバーワークなので、正直いうと高校生に英検準一級の勉強を始めることは、あまりおススメしたくはないんです。

でももちろん、

「えもう英検準一級持ってるけど?」

という高校生がいたら私たちは「すごいな!」と素直に驚きます。

英検準一級は高校生が取るとすごい!

英検準一級は高校生が取るとすごいです!

ネットで調べると英検準一級は大学入試レベルでいうとMARCHレベル、偏差値換算すると60くらいとかいう意見がゴロゴロ見つかりますがそれは全くのウソです。

その根拠は

  • 合格に必要な単語のレベルが早慶レベル
  • ライティングとスピーキングが鬼畜仕様
  • 受験勉強との両立がキツイ

の3つが挙げられます。

合格に必要な単語のレベルがキツイ!

英検準一級は間違いなく早慶レベルの難しさで、偏差値換算すると65~70です。

その根拠は英検準一級、早慶、それぞれに合格するための必要な英単語の量です。

もちろん諸説あり、

  • 早慶合格に必要な英単語数は8000~10000語
  • 英検準一級の合格に必要な英単語数は7500~9000語

と言われていますが、ここでは英検準一級、早慶ともに必要な単語数は9000語前後としています。

ちなみに「ターゲット1900」「出る順英検準一級」の単語帳を比較すると、むしろ「出る順」のほうが難単語が多く掲載されているので単語の難しさは英検準一級のほうが上だと思いますね。

もちろん早慶とはいっても学部によって問題形式が違うので一概に比較はできませんが、英語のペーパーテストは最終的に「単語ゲー」になるので、必要な単語レベルの比較の結果はそれなりに信用できる根拠になります。

ちなみにMARCHレベルだとターゲット1900に載っている英単語のうち、1500までの単語でも合格点は十分に狙えます(過去問分析済み)。

それだけでも英検準一級は少なくともMARCHレベルよりもはるかに難しい、ということがわかります。

問題形式(ライティングとスピーキング)がキツイ!

英検準一級は問題形式がかなりキツイんですよね。

リーディング、リスニングはもちろん、ライティングまであり配点も全部同じです。しかも2次試験でスピーキングというオマケ付き。

大学入試の英語と比べると英検準一級はけっこうな鬼畜仕様なんですよ。こんな英検準一級に対応できる高校生は、英語ガチ勢か、高校1年生とかの早い時期から国公立受験を前提に勉強をしている人くらいでしょう。

ターゲット1900は当然全部覚えて、共通テストよもはるかに難しいリスニング対策をして、さらに自由英作文の対策では1個30~50後のフレーズを200個くらい覚えないと英検準一級には合格できないんです。

これは数学や国語もやらないといけない高校生にとってかなりのハードワークになりますよ。

受験勉強との両立がキツイ!

英検準一級は勉強するべき範囲が、大学入試よりも広くなるので、本業の受験勉強との両立がキツイのです。

ここ数年で英検準一級を持っている高校生を大学受験で優遇する大学も増えてきたので、私立大学志望の高校生でも英検準一級を目指す人が増えてきています。

ただ、私立大学志望の高校生が英検準一級のリスニングやライティング、スピーキングの勉強をするのは良いかどうかは微妙です。

なぜなら大学受験の成功の一番の近道は受験英語を全力でやることだからです。

英検準一級のライティング、スピーキングの勉強をするくらいなら、志望校の過去問対策をキッチリやったほうが合格は近づくはずですからね。

もちろん、

「大学受験は英語で乗り切るぜ!」

「英語に携わる仕事に就くのが夢だしどうせとるなら今取りたい」

という高校生もたくさんいるので、チャレンジしたほうがいい高校生がいるのも事実ですし、悩ましいところです。

どちらにしても、こんな鬼畜仕様の英検準一級に合格するレベルの高校生なら、英語に関しては大学受験で困ることは絶対にないでしょう。

英検準一級の高校生の保有率は約0.2%でレアすぎる!

当サイトEnglishHackが計算した結果、英検準一級の高校生の保有率は約0.2%となりました。

英検準一級の高校生の保有率は日本英語検定協会から公式の発表はないので、この保有率は以下の2つの数字を使って英検準一級の高校生の保有率を計算しました。

  • 全国の高校生の人数=330万人(2020年の公式データから2016年度の人数を予想)
  • 英検準一級を持っている高校生の人数=6000人(2016年度の公式データから計算)

英検準一級の高校生の保有率の計算方法はカンタンなものです。

2016年度の「高校生の年間の合格者」から、2016年度の「全国の高校生の人数」を割っただけです。

6000人÷3300000人×100≒0.18%

つまり約0.2%になります。

「高校生の年間の合格者」とした6000人の根拠としては2016年度に公式発表された、2016年度の第一回英検準一級試験のデータです。

そのデータによると、

2016年度の高校生の受験者数12285人、合格率が18%とのことでした。

そこから計算すると、

合格者は12285人×18%=2211人、

さらに2次試験の合格率が89.8%なので

2211人×89.8%=1985人。

つまり2016年度における高校生の英検準一級の最終合格者は約2000人。

英検準一級の試験は年3回なので2000人×3=6000人

というわけで非常にざっくりとした計算ですが、2016年度は高校生が英検準一級に約6000人が合格した、と当サイトは予想したのです。

そしてこの6000人から全国の高校生の人数を割るんですが、高校生の人数は文部科学省のデータをもとに、330万人としました(2020年が約330万人なのでその数字をそのまま使用しました)。

 

以上が、6000人÷3300000人×100≒0.18%、と計算して、当サイトが英検準一級の高校生の保有率を約0.2%とした根拠になります。

なぜ2016年という古いデータを使ったのかというと、日本英語検定協会が2016年を最後に合格率などの公表を辞めているからです。

なので2023年現在でも2016年度のデータから予想するしかないのでした。

それにしても0.2%って凄すぎですよね!

まあ2020年からの文科省のゴリ押しによる英検受験者の増加を加味して、今では年間で1万人の合格者がいたと想定して多めに見積もっても、0.3%です笑

この数字を知るだけで、英検準一級保有の高校生はめちゃくちゃレアなことがわかりますね。

ちなみに、

2023年度の早稲田大学の入学者数は12525人、2023年度の慶應義塾大学の入学者数は6375人で、両方合わせると、18900人です。

つまり、高校生の英検準一級の合格者が年間1万人だったとしても、早慶の年間入学者数18900人よりも少ないということです。

ということは英検準一級は受験英語ガチ勢のお戯れといっても過言ではないくらい難しい試験であると想像できますよね。

    合格率は意味ないから無視しよう!

    学校や予備校を始めとした教育機関は、試験の合格率=合格の難しさ、という理屈で情報を発信していますがそれは全くのウソです。

    なぜなら試験の合格率の難しさを測る上で一番重要なのは「母集団のレベル」だからです。

    たとえば偏差値60の母集団1000人が受験して100人合格すれば合格率は10%、偏差値50の母集団1000人が受験して100人合格しても合格率は10%です。

    両者は同じ10%の合格率ですが前者の試験の方が難しさは上です。理由はもちろん母集団の学力が高いからですよね。

    英検準一級に限らずですが、いろんな試験の難しさをネットで調べると、決まってこの「合格率」が前面にでてきますけど「合格率」なんて知ってもあまり意味はないので気にしないでください。

    たとえば英検でいうと、英検準一級の2016年度の高校生の英検準1級の合格率は18.0%ですが、同年度の高校生の英検1級の合格率は44.0%です。

    「ってことは英検準1級よりも英検1級の方が合格しやすいのか」・・・となるのはおかしいですよね。

    英検準1級と英検1級では、受験する母集団の英語力のケタが違うので、そもそも合格率の比較など意味をなさないんです。

    さらに、「高校生の英検準1級の合格率は18.0%ってことは高校生5、6人に1人は英検準一級持ってるの?そんなに難しくないかも」

    と思いがちですけど、これは母集団ではなく、全国の高校生が一斉に英検準一級を受験することを想定している人の意見です。

    というわけなので、当サイトEnglishHackは英検準一級の合格率ではなくて保有率を計算するなどして、英検準一級の凄さや難しさを証明しました。

    英検準一級の試験に限らず、「合格率」という数字に対して持つ先入観を捨ててほしいと、当サイトEnglishHackは思っています。

    ここ数年の高校生の英検準一級の合格率は12~15%とか言われていますが、試験の難しさを測るときに使われる「合格率」がいかにアテにならないかがわかります。

    この合格率12~15%という数字は英検2級を保有している高校生がさらに高みを目指す、受験英語ガチ勢が挑んでの12~15%です。

    そういった事情を加味すると、英検準一級という試験は高校生にとって、そもそも受けるということすらはばかられるくらい、難しい試験なんだということがわかります。

    英検準一級を持っていると早慶レベルの大学にも対応できる!あとは過去問対策だけ!

    英検準一級なら早慶レベルの大学入試に合格できるのか?旧帝レベルの国立にも対応できるのか?ということですが、残念ながら英検準1級に合格しただけでは不十分です。

    なぜなら、「英語力のレベル」と「志望校に合格するレベル」は少し違うからです。

    どういうことかというと、たとえば一言で「早慶レベル」とはいっても、とくに慶応は学部によって問題形式がかなり違うので、英検準1級に合格する英語力を持っていることを前提としても、それぞれの学部の試験問題の対策をしっかりと行う必要がある、ということです。

    英検準1級には語彙問題は選択式で出てきますが、単独の文法問題は出てきません。

    その一方で、早慶の入試なら学部によっては文法問題が出題されるので、しっかりと英文法の基礎を固めてハイレベルな文法問題集を仕上げないと点数は安定しません。

    また、慶応の経済学部などでは自由英作文を課されるので、英検準1級のライティング対策がそのまま使えますが、和文英訳、つまり通常の英作文しか出題されない学部が大半を占める中、英検準1級の合格にこだわりすぎると逆に効率が悪くなる可能性もあります。

    さらに英検準1級レベルの英語力なら国公立なら旧帝大レベルにも対応はできますが、英検準1級には和訳問題や通常の英作文問題が無いので、多くの国公立で出題される和訳問題への対策はもちろん必要不可欠です。

    そういった意味で、英検準1級は「英語レベル」は早慶や旧帝大に対応はできますが、「合格レベル」に達するには別途、それぞれの大学、学部の入試問題対策が必要だということになります。

    英検準一級は大学の偏差値に換算したら予備校にもよるけど60後半~70くらい!

    英検準一級に合格するレベルなら、英語の偏差値は少なくとも60台後半~70はあるはずです。

    なぜなら英語の偏差値を測る、各予備校がおこなっている模擬試験のレベルが英検準一級に比べるとはるかに簡単だからです。

    英検準一級に合格するレベルの英語力を持っていれば共通テストの模擬試験で9割以上はとれるので、結果的に偏差値は65~70はあるということになります。

    たしかに、高校生における「英語の偏差値」とは一般的には共通テストの模擬試験の結果で問題傾向も全く違うので、英検のレベルを偏差値に換算すること自体に少し無理はあります。

    でも英検準一級に合格するということは英語の基礎力はガチガチに仕上がっているので、どんな問題形式だろうと安定して高得点を取れるようになります。

    あとは各大学、各学部の過去問研究さえ怠らなければ早慶レベルの英語にも問題なく対応できるでしょう。

    英検準一級がすごくない?頭いいとかカッコいいという印象は絶対にある!楽勝で受かるレベルではない

    英検準一級がすごくないと主張する人も一定数いるようですが、そういった人はもうすでに英検準一級以上を取得していたり、ネイティブ並みに英会話ができるスキルがあるような人、またはそれを本気で目指している人です(そのはずです)。

    一般的に言うと英検準一級を取ればすごいと言われます。高校生はもちろん、大学生でも頭いいとかカッコいいという印象はあります。

    なぜかというと、どんなに曲がった見方をしても、英検準一級は楽勝で受かるレベルの試験ではないからです。

    単語・熟語レベルが大学受験でいうと早慶レベル、という点だけでも英検準一級という試験は生半可な勉強で合格する試験ではありません。

    もちろん英検1級に比べると難度はガクッと落ちますが、リーディング、リスニング、ライティングが同じ配点(750点)である時点で、共通テスト、私立大学入試、国公立入試と比べても難度が高いと言えます。

    さらに二次試験である面接ではスピーキング能力まで必要とされるので、いわゆる純ジャパといわれる日本人にはかなりの苦戦を強いられるはずです。

    また、英検は2023年の時点では、英検準一級にいったん合格すれば更新する制度はないので合格すればずっと有効です。

    学歴等と同じで、「英検準一級もってます」と言うだけで、「あ、英語得意なんだ」と思われる可能性は極めて高いです。

    もちろん、英検準一級なんて通過点でしかないという人もいますが、バイリンガルとしての第一歩という位置づけと考えても価値がある資格ですよね。

    多少無理をしてでもチャレンジする価値はありますよ!

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